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重い腰を上げて去年から投資を始めてみた。これまでにも、いろいろな本を読んで勉強はしていたのだけれど、ついに実践を開始したわけだ。投資のスタイルとしては、長期保有し価格の上昇を待つ、という非常にシンプルなスタイルだ。成長企業に投資したいため、配当金再投資という選択肢は考えず、配当金の有無は考慮に入れなかった。

ただ株を買うだけといえども、実際にやってみると、やはりいろいろな学びを得ることができたので、身銭を切っていくのは大切。

去年はまだイギリスに住んでいたので、昔作ったインタラクティブ証券の口座から取引を行った。日本円の貯金のうち、400 万円ほどを楽天銀行の海外送金を使ってインタラクティブ証券へと送金した。後で詳しく言及するが、このときの為替と送金手数料が響いた結果となった。楽天銀行からは一度に最大 100 万円までしか送金できないので、4回にわけて送金することになり、そのたびに送金手数料を取られることになる。

さて、去年購入したの株の銘柄は、アルファベット Inc こと Google の、GOOG (議決権なし) と、2018 年のベストお騒がせ CEO のイーロンマスク率いるテスラモータズ TSLA だ。GOOGはおよそ 150 万円、TSLAはおよそ 250 万円程度買い付けた。

GOOG は 2018 年4月末に一括で購入し、買付価格は、$1069。買い付け直後からぐんぐん伸ばし、7月末には、$1268 まであがったのだから、およそ 20%弱の値上がり。株ってすごいって実感した瞬間だった。しかし、2018 年はそこから失速し、最終であるクリスマス週には、$1000を割り込み、$980 まで落ち込んだこともあった。株ってこわい。結果としては、買い付け額とほぼ同じ金額でポジションクローズ。夢は見れたし地獄も味わったが、結果的にはタンス預金と変わらなかった。

TSLA は、2018 年 7 月に$331で購入。上記のように上下したGOOGがそれでも安定していると感じられるほどに、乱高下の多い銘柄で、毎日のように、アップダウンを通知するメールが証券会社から届いた。長期保有をめざすつもりで直近の変化はどうなっても気にしないつもりでいたが、それでも、ジェットコースターのようにめまぐるしく価格が変わるとついおっかけてみてしまう。実際のところ、2018年7月に$330 で購入したのだが、これはずいぶん高い水準で、その後大きな乱高下を経て、10 月には$270 にまでおちてしまう。まだインタラクティブ証券に現金を残していたので、ここで追加購入して、平均買い付け価格が$300 強になるようにした。その後は調子よく$350 くらいまで回復してくれたが、お騒がせがあるたびに株価は上下を繰り返し、今はまた$300 前後で推移している。つまり、こちらも結局の所、平均買い付け価格とほぼ同じ価格でクローズできた。

TSLA から学んだ経験としては、元の値段より大幅に下がったときに、恐れずに追加購入して、買い付け価格を下げられたことで、今回のクローズにあたり、大きな損失を出さなかったことだろう。10 月の判断がなければ、20-30 万円の損失を出していたことになる。

成果

  • 投資額: 3,847,518 円 ($33,900)
    • USD に替えて送金。為替は1ドルおよそ 114 円
    • 送金手数料は、1750 円 x 4回で、7000 円
  • クローズ時: 3,752,504 円 ($33,991)
    • 為替は1ドルおよそ 110 円
    • インタラクティブ証券からの出金手数料は0円(すばらしい)

ドルはほんの少し増えたのに、手元に戻ってきた日本円は減っている。結局の所、株価の変動は最小限に抑えられたが、為替の変動の影響を受けて、10 万円ほどの損失となった。

これまでは自分の所属する組織の持株しかもってこなかっただけに、はじめて自分の意志で株を売り買いし、価格の変動をウォッチしたという経験は大きかった。また、直接米国株を買うと、為替という別の敵も注意しなければ痛い目にあうことも知った。

なぜすべて精算したかって?それは、帰国したから。これからは、日本の証券会社にある特定口座で取引しようと思う。

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